コラム

治療への恐怖心を取り除く笑気麻酔とは?

コラム

2017.5.30

歯科治療は痛いというイメージがあり、治療に対して恐怖心を抱いている方は少なくありません。これらの不安を取り除く方法として笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)があります。
笑気麻酔とは低濃度の笑気(亜酸化窒素:N2O)と高濃度の酸素を鼻から吸入する麻酔法(図1)で、患者様の緊張を解き、不安を和らげる作用があります。全身麻酔のように意識がなくなることはなく、呼びかけにも反応できます。笑気ガスを吸入した感覚としては頭が「ぼーっ」として、音が遠くに聞こえるような感じになります。これで気分的に楽になり、痛みや恐怖を感じにくくなります。またバイタルモニター(図2)で血圧、脈拍、血中酸素濃度(SpO2)を見ながら治療が行えるので、術者にとっても安心といえます。
笑気麻酔は副作用がほとんどなく、高齢者やお子様にも安心して使用することができます。

適応症
1.治療に強い恐怖心を持つ方
2.高血圧、不整脈、狭心症など循環器疾患を有する方
3.痛みで脳貧血を引き起こしたことのある方
4.嘔吐反射のある方

禁忌症
1.鼻づまりで鼻呼吸ができない方
2.妊娠初期の方
3.中耳炎の治療中の方
4.2か月以内に眼科手術を受けた方
5.過呼吸発作の既往がある方
などです。

いざ決心して歯科医院に来院し治療を開始したものの、恐怖心で治療途中のまま通院をやめてしまう方がいらっしゃいます。治療途中のまま放置すると病状が悪化したり、治癒までの来院回数がさらに増えたりして良いことは何もありません。
歯科治療に不安や恐怖心が強く来院をためらっている方は、笑気麻酔で不安を軽減することができますので、気軽に歯科医師に相談してみて下さい。


図1 笑気吸入鎮静法
鼻から笑気を吸入しながら歯科治療を行う 


図2 バイタルモニター
血圧、脈拍、血中酸素飽和度(SpO2)が表示される

TOP