コラム

帯状疱疹で歯が痛くなる?

コラム

2016.1.19

帯状疱疹とは子供の頃にかかることの多い水ぼうそう水痘症)のウィルスによる感染症です。
水ぼうそうが治ってもウィルスは神経節と呼ばれる所に潜んでおり、過労やストレス、病気などで免疫力が低下すると活動を始め神経や皮膚を攻撃して帯状疱疹を発症します。

特長は体の片側に起きる強い痛みと、潜伏していた神経に沿って帯状に分布する水疱の形成です(図1)。好発部位は胸や背中など胴体に多く、顔面や頸部にも比較的多く発症します。
帯状疱疹の発症は50歳以上の人が7割を占めていますが、若年者でも発症します。

帯状疱疹が顔面部に発症する場合は主に三叉神経と呼ばれる神経に沿って生じますが、このとき激しい歯の痛みを伴うことがあります(帯状疱疹性歯痛)。これは歯が原因ではなく、痛みの錯覚として引き起こされます。

帯状疱疹は自分の体内に潜んでいる水ぼうそうウィルスによる発症なので、水ぼうそうにかかったことのある人には感染しませんが、水ぼうそうにかかったことがない人には感染することがあります。特に水ぼうそうにかかったことのない小さなお子様や妊婦には接触しないよう注意が必要です。


図1 右側の首から肩にかけて発症した帯状疱疹.帯状に水疱が形成されている


図2 水疱が潰れて3週間後.痂皮がなくなり治癒してきている

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