コラム

異物が喉に詰まった場合どうすればいい?

コラム

2015.2.25

日常生活において誤って異物を喉に詰まらせることがあります。特に小児や老人では多くみられます。
異物が気道に入ってしまった場合、強く咳込んだり、ヒューヒューといった呼吸音がします。
しかし完全に気道が閉塞してしまうと声が出せないため、図1のように喉をギュッとつかむ動作をします(チョークサイン)。このとき大至急異物を取り除かなければ死に至ることがあります。
異物除去の応急処置には以下の方法があります。

①ハイムリック法
図2のように後ろから両手で抱きかかえ、片方の手の握りこぶしの親指側を上腹部(へその上)に当て、素早く手前上方に向かって突き上げます。ただし1歳未満の乳児は内蔵を損傷する恐れがあるため、また妊婦では胎児を圧迫するため、②の背部叩打法を用います。

②背部叩打法
ハイムリック法で異物が除去できない場合は、抱きかかえるか太ももの上に乗せて幼児の頭が体よりも下になるようにして肩甲骨と肩甲骨の間を力強く5回ほど叩いて異物が出てきたか確認します。

上記の応急処置をしても異物が除去されず意識が無くなってきた場合は直ちに119番通報心肺蘇生をしなければなりません。

歯科においても、口腔内で小さな詰め物の調整や治療器具を挿入することが多く、慎重に処置をしてもこれらを誤飲させる危険性があります。銀歯やセラミックなどレントゲン造影性のある物は、胸部のレントゲンを撮影することで胃に入ったのか気管に入ったのかを診断することができます。レントゲン造影性の無い物でも呼吸器科で使用する胸部CTで撮影すれば、多くの場合造影される(図4)ので、気管に入っているかどうかの診断をすることができます。


図1 窒息時には喉をギュッとつかむ動作をする(チョークサイン)


  • 図2 ハイムリック法

  • 図3 背部叩打法

  • 図4 胸部CT撮影時、胸の上(矢印部)にレントゲン造影性のない仮歯を乗せたところ、はっきりと写っていることが分かる
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