コラム

咬むと歯が痛くなる原因にはどんなものがある?

コラム

2014.10.20

歯の痛みの種類にはいくつかあります。大きく分けると、何もしなくてもズキズキ痛む(自発痛)、冷たいものや熱いもので歯がしみる(冷水痛・温熱痛)、歯を咬み合わせると痛む(咬合痛)、などが挙げられます。
また歯が直接の原因で痛むものと、歯の周囲の歯肉や歯槽骨が原因で歯が痛いと感じる場合があります。
今回は咬合痛について、考えられる主な原因を挙げてみます。
もしみなさんの中で咬合痛のある方がいらっしゃれば参考にしてみて下さい。

① 大きな虫歯(図1)
虫歯の大きな穴に食片が詰まり圧迫されると痛みが出ます。
② 重度の歯周病(図2)
歯周病で歯を支えている骨が少なくなると、歯が動揺して固いものを咬むと痛くなります。
③ 歯根の感染(図3)
歯の神経(歯髄)の入っていた部位(根管)に細菌が感染すると増殖した細菌が根尖から歯槽骨に出て膿が溜まり、咬むと痛くなります。
④ 象牙質の露出、酸蝕歯(図4)
歯ぎしりや食いしばりで歯の表面のエナメル質が摩耗して象牙質が露出(図4a矢印)すると、咬むたびに食片が象牙質に接触し痛みが生じます。胃液の逆流や酸性食品の過剰摂取による酸蝕歯(図4b)も同様。
⑤ 詰め物の接着不良(図5)
銀歯などの詰め物の接着が不十分、もしくは長期使用で接着が剥がれてくると、咬む力が詰め物に伝わり接合部にズレが生じることで象牙質に刺激が伝わり痛みが出ます。
⑥ 詰め物・被せ物の調整不良
咬み合わせの調整不足で、その歯だけ強く接触すると歯が痛くなります(外傷性咬合)。
⑦ 歯根破折(図6)
歯根にひびが入ると、咬むたびに歯根が割れる方向に力がかかり痛みを生じます。
⑧ 乳歯の生え代わりの時期
乳歯から永久歯に生え変わる時期になると、乳歯の歯根は吸収されてなくなって咬む力を支えることが困難になり、痛みを生じます。


図1 咬合面の虫歯.食事で穴に食片が入りやすく、痛みが生じる


図2 重度の歯周病で骨の支持がなくなると、歯が動揺しやすく咬合痛が生じる


図3 根尖部に病変ができると咬合痛が生じる


図4 歯の摩耗(a)や酸蝕症(b)で象牙質が露出すると、咬んだ時に食片が象牙質に触れ痛むことがある


図5 詰め物の接着不良があると咬んだ時に象牙質に刺激が伝わりやすくなる、の象牙質露出と同じ症状


図6 歯根にひびが入ると咬んだ時に歯が割れる方向に力がかかるため痛くなる。

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