コラム

歯肉が急に白く壊死して痛みや口臭が発現する病気は何?

コラム

2013.5.1

慢性的に歯肉炎のある人が体調を崩した時に、口腔内の細菌が歯肉内に感染して歯肉が白くただれたように壊死し、強い痛みを伴うことがあります。この病変を壊死性潰瘍性歯肉炎といいます。
これは体調不良によって細菌に対する抵抗力が弱まるために引き起こされます。
歯肉の壊死は図1・図2のように歯の根元の辺縁歯肉から限局的に発症することが多く、ひどい場合は口蓋や口底部の粘膜まで広がることもあります。

症状は歯みがきができないほど接触痛が強く、不潔になりやすいため口臭も悪化します。
治療方法は壊死組織を含めた口腔内の十分な清掃と消毒剤の入ったうがい薬の使用、さらに抗生物質の投与が必要となります。これらの処置と体調の回復があれば通常2~3週間で治癒します。

もし体調の改善がなく歯肉の壊死がさらに広がる場合は、白血病エイズ、他のウィルス性疾患も考えられますので、血液検査を含めた精密検査が必要です。

図1・図2 壊死性潰瘍性歯肉炎
辺縁歯肉が限局的に壊死し、白くただれている

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