コラム

唾石症ってどんな病気?

コラム

2012.7.20

唾石症とは、尿路結石や胆石のように結石が唾液の排出を妨げる疾患です。
原因は唾液の排出管に入り込んだ異物や細菌などを核として、その周りに唾液中のカルシウム成分(炭酸カルシウム)が沈着してできると考えられています。
唾液腺には耳下腺、顎下腺、舌下腺と呼ばれる3つの大きな唾液腺(大唾液腺)がありますが、唾石症はこの中で顎下腺が圧倒的に多く発症します。その理由としては大唾液腺の中で最も粘稠性が高いことが原因として挙げられます。また唾液の排出管が長いことも原因ではないかと言われています。

唾石症によって起きる症状ですが、食事時はより多くの唾液が分泌されるため、唾石によって唾液の排出管が塞がれると強い痛みが発現します。これに伴い舌下部や顎下部が唾液の貯留により腫れてきます。この状態が続くと逆行性に細菌が唾液腺内に入り細菌感染を引き起こす可能性もあります。

検査方法は視診や触診で判断できる場合がありますが、通常はX線やCTで診断を行います。
治療方法は、多くの場合は手術が必要です。排出管の出口に近い部位に唾石があれば比較的容易に摘出することが可能です。しかし唾液腺内部に唾石がある場合は手術が容易ではなく、唾液腺ごと摘出する場合があります。

前述のような腫れや痛みがあるときは、かかりつけの歯科もしくは口腔外科を受診することをお勧めします。


図1 唾石症により右舌下部の唾液排出部付近に唾液が貯留し腫れている

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